INS-C/P、DDX-C/P、専用線等に対応したパケット多重化・プロトコル
変換装置のアーキティクチャ、ハードウェアを開発


装置の位置づけ

IP網が普及する以前、パソコン通信サービス、銀行の勘定系システム、流通の荷物追跡システム等は、NTTの提供する高速ディジタルデータパケット交換網(DDX-p)やISDNを利用していました。特に信頼性が要求されるシステムでは、基幹となる通信網とは別に、複数のバックアップ網を用意する必要があります。


システムに接続される装置は、ホストコンピュータをはじめ、操作端末や現金自動預け払い機(ATM)等、非常に多くのものがあります。例えば銀行の支店には、数台のATMと操作端末があり、更に、公衆回線交換網(通常の電話回線)を介して、無人ATM等が接続されます。これらを個別にホストコンピュータに接続するには、バックアップを含め、莫大な数の通信回線を用意する必要があります。拠点ごとに回線を束ねて接続するのが効率的です。その手法は、データを、送り元、送り先を付けたパケットにして、一つの回線でやりとりをします。パケットの組立、分解をおこない、多重化する装置がPacket Assembly Disassembly(PAD)です。



PADの構成

この装置では、各回線の口ごとにマイクロプロセッサとシリアルコントローラを持つ、マルチプロセッサ構成をとっています。


Supervisor Processorは、通信の接続先や処理手順等のパラメータを持ち、他のプロセッサに動作プログラムをダウンロードし、通信データの振り分けを行います。このプロセッサブロックのみがフラッシュROMを持ち、他のプロセッサはRAMのみで動作します。また、インシステムでフラッシュROMを書き換えることが可能な、外部ROMソケットを実装しています。


Network Processorは、X.25(パケットの通信手順)プロトコルを処理し、基幹網、パックアップ網に接続されます。LocalRAM内で処理ソフトが実行され、通信データはSharedRAMを介してSupervisor Processorとの間でやりとりされます。


Comunication Processorは、同じ建物内の端末、あるいはモデムを介して遠隔の端末と接続されます。ダウンロードされるブログラムによって、無手順(Async)、全銀協手順、HDLC等、さまざまなプロトコルの処理ができます。


LAN Processorは、端末数が多い場合、複数のPADをカスケード接続して、PAD間でデータの送受を行う際に使用します。
1台の装置には、10のプロセッサスロットがあり、必要に応じて、Network Prosessor、Communication Prosessor、LAN Processorを組み合わせて構成します。
また、PADごと二重化して、リレーで回線を切り替える機能も持たせました。


開発担当部位

PADの装置アーキティクチャ、ハードウェア全般を設計しました。
GateArrayは、NECのCMOS6Aシリーズ中、21kゲートのもので、60%程度の使用率のデザインを、回路図ベースで設計しました。68K、Z80のグルーロジック(アドレスデコーダ、バスタイマ、システムバスI/F)を、数種類のProcessor用に、切り替えて利用可能な形で実装しています。従来、19インチラック数段を必要としたシステムを、デスクトップPC程度のサイズに実現しました。
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